Wien
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世界で一番美しい図書館と豪華絢爛な財宝に心を奪われる
王宮
ウィーン
ハプスブルク家が約640年以上にわたり居城としてきた王宮「ホーフブルク(Hofburg)」の敷地内にある、「オーストリア国立図書館プルンクザール(Nationalbibliothek Prunksaal)」と「王宮宝物館(Schatzkammer)」。まずは、世界一美しい図書館と称される国立図書館プルンクザールへ。
一歩足を踏み入れると、そこはまるで映画『美女と野獣』に登場する図書館のよう。中央の楕円天井には、宮廷画家ダニエル・グランのフレスコ画が描かれています。蔵書はなんと約20万冊。床から天井まで敷き詰めるように並べられた本を眺めると、その圧倒的な冊数に驚かされるはず。書架の曲線美も見事です。
ハプスブルク家の財宝が並ぶ王宮宝物館には、皇帝のマントや騎士団の財宝、世界最大級のエメラルドなど貴重な品々を目にすることができます。なかでも、ひときわ輝きを放つのは、オーストリア帝国の帝冠。これは1602年、皇帝ルドルフ2世のプライベートな冠として制作され、神聖ローマ帝国消滅後の1804年からオーストリア帝国の帝冠となった貴重なもの。歴代皇帝の戴冠式に用いられた神聖ローマ帝国の帝冠も圧巻です。
ほかにも、銀器コレクションや、ウィーン少年合唱団が毎週日曜日に聖歌を歌う王宮礼拝堂など、ホーフブルクは見どころの宝庫。ヨーロッパを越え、世界中にその名を轟かせたハプスブルク家の遺産が残る帝都・ウィーン。華やかな歴史に想いを馳せれば、この街を包み込む栄華の香りを感じられるはず。